RPAおすすめ|選び方と目的別の比較

RPA製品の候補を絞り込む流れを表す図 ノーコード・自動化・RPA

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、パソコン上の定型作業をソフトウェアのロボットに代行させる仕組みです。製品数が多く、しかも価格を公開している製品と公開していない製品が混在しているため、比較の入口でつまずきやすい分野でもあります。

この記事では、各社の公式ページで2026年9月時点に確認できた内容だけを使って、6製品の位置づけと料金の公開状況を整理します。どれか1つを優劣で順位づけする記事ではなく、自社の条件で候補を絞るための材料を並べる記事です。

RPAとは / 何を解決できるか

RPA は、人がパソコン上で繰り返している操作をロボットに実行させ、定型業務にかかる時間を減らすことを狙う仕組みです。

本記事で扱う6製品が、公式ページで主な用途として挙げている内容は次のとおりです(2026年9月時点)。

  • UiPath: 定型業務をロボットで自動化する/自動化基盤(Automation Cloud)を全社で運用する
  • Automation Anywhere: 定型業務を自動化する/AI エージェントを用いた業務自動化を行う
  • WinActor: Windows 上の定型業務を自動化する/開発用と実行用でライセンスを分けて運用する
  • BizRobo!: 部門単位から全社規模まで段階的に業務を自動化する/OCR や AI 機能と組み合わせる
  • Power Automate: クラウドフローで業務を自動化する(DPA)/デスクトップフローで有人・無人の RPA を実行する
  • RoboTANGO: 少ないライセンス数から業務自動化を始める/フローティングライセンスで複数 PC から利用する

同じ「RPA」でも、全社規模の自動化基盤として位置づけている製品と、少ないライセンスから始められることを前面に出している製品があり、公式の説明の力点が異なります。

RPAの選び方

本記事では、公式ページで確認できた事実に絞って、次の観点で整理します。

  1. 価格が公開されているか — 予算の目安を事前に立てられるかどうか
  2. 課金の単位 — ユーザー単位か、ロボット(ボット)単位か、ライセンス単位か
  3. 試せるかどうか — 無料トライアルが公式に案内されているか
  4. ライセンスの形 — 1台に固定するのか、複数台で共有できるのか

なお、実際の処理速度、作りやすさ、日本語の画面操作への対応度、サポートの手厚さについては、各社の公式ページだけでは判断できません。これらが要件になる場合は、各社の公式情報や問い合わせ窓口でご確認ください。本記事では推測での比較は行いません。

おすすめRPA比較

2026年9月時点で、各社の公式ページに記載されていた内容は次のとおりです。

製品 価格の公開状況 課金の単位 無料トライアル
UiPath 一部公開(Basic は月額 $25 から) プラン単位 あり
Automation Anywhere 公開を確認できず 確認できず 確認できず
WinActor 公開(年額・税込) ライセンス単位 確認できず
BizRobo! 公開を確認できず 確認できず あり
Power Automate 公開(年間契約) ユーザー単位/ボット単位 あり(30日間)
RoboTANGO 公開(税抜) ライセンス単位 あり(3週間)

出典: 各社公式ページ(UiPath / Automation Anywhere / WinActor / BizRobo! / Power Automate / RoboTANGO、いずれも2026年9月時点)

UiPath

概要: 公式ページでは、定型業務のロボットによる自動化と、自動化基盤(Automation Cloud)の全社運用が主な用途として挙げられています(2026年9月時点)。

料金: Automation Cloud の Basic は月額 $25 から。Standard と Enterprise、および Test Cloud の各プランは「価格はセールスにお問い合わせください」と記載されており、金額は公開されていません(2026年9月時点、出典: UiPath 公式価格)。

無料での利用: 無料トライアルの用意が公式に記載されています。期間の定めのない無料プランの有無については、公式価格ページで確認できませんでした。

向いている状況: まず小さく試したうえで、将来的に全社の自動化基盤としての拡張も視野に入れたい場合に、公式が掲げる範囲と合致します。

Automation Anywhere

概要: 公式ページでは、定型業務の自動化と、AI エージェントを用いた業務自動化が主な用途として挙げられています。エージェント型自動化を掲げるプラットフォームという位置づけです(2026年9月時点)。

料金: 日本語公式サイトに価格ページが見当たらず、金額の記載を確認できませんでした。問い合わせとデモ申し込みの導線が公開されています(2026年9月時点)。

無料での利用: 無料プラン・無料トライアルの記載は、日本語公式サイトでは確認できませんでした。

向いている状況: 価格を事前に把握するには問い合わせが前提になります。AI エージェントを前面に出した自動化を検討している場合の候補です。

WinActor

概要: 純国産の RPA で、Windows 上の定型業務の自動化と、開発用と実行用でライセンスを分けた運用が公式に挙げられています(2026年9月時点)。

料金: 公式ライセンス紹介ページでは、いずれも年額・税込で、ノードロック(NL)のフル機能版が1,098,680円、実行版が300,080円。フローティング(FL)はオープン価格。AI連携(AL)のフル機能版が2,197,800円、実行版が600,600円と記載されています(2026年9月時点、出典: WinActor 公式)。

無料での利用: 無償トライアルの記載は、公式ライセンス紹介ページでは確認できませんでした。

向いている状況: シナリオを作る担当者と、実行するだけの担当者が分かれている組織で、ライセンス種別を使い分けたい場合に条件が合います。

BizRobo!

概要: 国産 RPA で、部門単位から全社規模まで段階的に自動化を広げる使い方と、OCR や AI 機能との組み合わせが公式に挙げられています(2026年9月時点)。

料金: 公式製品ページに金額の記載がなく、資料請求と問い合わせの案内のみでした。金額は確認できていません(2026年9月時点)。

無料での利用: 無料トライアルの案内が公式ページにあります。

向いている状況: 製品ラインが mini(スモールスタート向け)、Lite(部門・チーム向け)、Basic(全社展開向け)と分かれているため、規模に応じて段階的に広げる前提がある場合に検討しやすい構成です。

Power Automate

概要: Microsoft の業務自動化サービスで、クラウドフロー(DPA)とデスクトップフロー(有人・無人の RPA)の両方が公式に挙げられています(2026年9月時点)。

料金: いずれも年間契約で、Power Automate Premium が ¥2,248/ユーザー/月(クラウドフロー+有人デスクトップフロー)、Power Automate Process が ¥22,488/ボット/月(無人デスクトップフロー)、Power Automate Hosted Process が ¥32,233/ボット/月(Microsoft ホステッド仮想マシン付き)。Process Mining アドオンは ¥749,625/テナント/月と記載されています(2026年9月時点、出典: Power Automate 公式価格)。

無料での利用: 30日間の無料試用版が公式に案内されています。期間の定めのない無料プランの有無は、公式価格ページで確認できませんでした。

向いている状況: 人が操作する前提の自動化(有人)と、無人で動かす自動化を、課金単位で明確に分けて見積もりたい場合に、料金体系が対応しています。

RoboTANGO

概要: 中小企業向けの国産 RPA で、少ないライセンス数からの開始と、フローティングライセンスによる複数 PC での利用が公式に挙げられています(2026年9月時点)。

料金: いずれも税抜で、基本プランが初期費用100,000円・1ライセンス65,000円/月・最低利用期間1か月。リモレクライトプランが初期費用150,000円・1ライセンス95,000円/月・最低利用期間6か月と記載されています(2026年9月時点、出典: RoboTANGO 公式)。

無料での利用: 3週間の無料お試しが公式に案内されています。

向いている状況: 1ライセンスを複数のパソコンにインストールできるフローティングライセンスのため、担当者が入れ替わる運用や、複数拠点で時間帯を分けて使う運用と相性がよい構成です。ただし同時実行は1ライセンスにつきロボット1体と記載されています。

目的別おすすめ

  • 費用を事前に確定させたい場合: 金額が公開されているのは UiPath(Basic のみ)、WinActor、Power Automate、RoboTANGO です。Automation Anywhere と BizRobo! は問い合わせが前提になります。
  • まず試してから決めたい場合: 無料トライアルの案内が公式にあるのは UiPath、BizRobo!、Power Automate(30日間)、RoboTANGO(3週間)です。
  • 月額を小さく始めたい場合: 公開されている中では UiPath の Basic が月額 $25 から、Power Automate Premium が ¥2,248/ユーザー/月です。含まれる機能が異なるため、金額だけでなく必要な機能と併せて確認してください。
  • 無人での実行が必要な場合: 公式に無人デスクトップフローを明記しているのは Power Automate(Process / Hosted Process)です。
  • 少人数・複数拠点で共有したい場合: フローティングライセンスを公式に挙げている RoboTANGO と、フローティングライセンスの区分がある WinActor が該当します。

導入時の注意点

  • 課金単位をそろえて比較する: ユーザー単位(Power Automate Premium)、ボット単位(Power Automate Process)、ライセンス単位(WinActor、RoboTANGO)と単位が異なります。単位をそろえずに金額だけを並べると比較を誤ります。
  • 初期費用の有無を確認する: RoboTANGO は初期費用が公式に明記されています。他製品の初期費用については、本記事では確認していません。
  • 年額と月額を混同しない: WinActor の金額は年額、RoboTANGO は月額です。期間をそろえて見積もってください。
  • 料金改定の可能性: 本記事の金額はすべて2026年9月時点に各社公式ページで確認した内容です。申し込み前に最新の条件をご確認ください。
  • 試用期間内に検証範囲を決めておく: 無料トライアルは期間が限られます(Power Automate は30日間、RoboTANGO は3週間)。何を確認するかを先に決めておくと判断しやすくなります。

よくある質問

Q. 価格が公開されていない製品はどう比較すればよいですか。
A. Automation Anywhere と BizRobo! は、公式ページで金額を確認できませんでした。両社とも問い合わせやデモ申し込みの窓口を公開しているため、必要な条件を提示したうえで見積もりを取る形になります。

Q. 無料で使い続けられる製品はありますか。
A. 本記事で確認した6製品について、期間の定めのない無料プランの有無は公式ページで確認できませんでした。無料トライアルの案内があるのは UiPath、BizRobo!、Power Automate、RoboTANGO です(2026年9月時点)。

Q. 国産製品と海外製品で何が違いますか。
A. 本記事では、公式ページに記載されている用途・ライセンス形態・料金の公開状況のみを比較しています。サポート体制や日本語での使い勝手の違いについては確認していないため、各社の公式情報でご確認ください。

Q. 同時に複数のロボットを動かせますか。
A. RoboTANGO は同時実行が1ライセンスにつきロボット1体と公式に記載されています。他製品の同時実行数については本記事では確認していません(2026年9月時点)。

まとめ

2026年9月時点の公式情報で確認できた範囲を整理すると、次のようになります。

  • 金額が公開されている: UiPath(Basic のみ)、WinActor、Power Automate、RoboTANGO
  • 問い合わせが前提: Automation Anywhere、BizRobo!
  • 無料トライアルの案内がある: UiPath、BizRobo!、Power Automate(30日間)、RoboTANGO(3週間)

最初に決めるとよいのは「課金単位をどれにそろえて比較するか」です。ユーザー単位・ボット単位・ライセンス単位が混在しているため、ここを決めないと金額の大小が意味を持ちません。そのうえで、試用期間のある製品で実際の業務を動かしてみるのが確実な進め方です。

金額・条件はいずれも2026年9月時点に各社公式ページで確認した内容です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。

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