「文字起こしを無料で済ませたい」と考えたときに最初に分かれ道になるのは、期間の定めのない無料プランを使うのか、期間限定の無料トライアルで試すのかという点です。この2つは、一時的に使えるか、運用に乗せられるかという意味でまったく違います。
この記事は、無料で文字起こしを行う際に確認すべき点を整理する記事です。特定のサービスを推すことは目的ではありません。公式ページで2026年9月時点に確認できた範囲だけを使い、Fireflies.ai と Krisp の無料まわりの条件を材料として示します。
無料の文字起こしとは
音声を自動でテキストに変換するサービスには、料金の設計が大きく2種類あります。
1. 期間の定めのない無料プラン
条件の範囲内であれば、期間の制限なく使い続けられる形です。人数や機能に上限が設けられているのが一般的です。
2. 期間限定の無料トライアル
有料プランを一定期間だけ無料で試せる形です。期間が過ぎると、有料プランに移るか利用を終えるかの判断が必要になります。
本記事で公式情報を確認した2つのサービスは、この点が対照的です(いずれも2026年9月時点)。
- Fireflies.ai: 公式 pricing ページに Free $0 が「Free forever」として記載されています。期間の制限はありません。
- Krisp: 公式 pricing ページに Free Trial $0(7日間・クレジットカード不要)の記載があります。期間の定めのない無料プランがあるかどうかは、公式情報では確認できませんでした。
出典: Fireflies.ai 公式pricing / Krisp 公式pricing
押さえるべき要点
無料で使えるかどうかを判断するとき、公式ページで確認できる範囲では次の3点が要点になります。
要点1: 「無料」の種類を取り違えない
検索結果や紹介記事では、無料プランと無料トライアルがどちらも「無料」と表現されることがあります。継続して使うことが前提なら、期間の定めがあるかどうかを公式ページで確認する必要があります。Fireflies.ai は「Free forever」と明記されているため、この点は判断できます。Krisp については公式情報から判断できませんでした。
要点2: 無料で何ができるかは別途確認が必要
無料プランがあること自体と、自分が使いたい機能が無料で使えることは別です。
公式ページで各サービスの機能として挙げられているのは次のとおりです(2026年9月時点)。ただし、どの機能がどのプランに含まれるかの内訳については、本記事では確認していません。
- Fireflies.ai: 100以上の言語での文字起こし、リアルタイムのメモとライブ文字起こし、音声・動画ファイルのアップロード文字起こし、AI アシスタント AskFred、API アクセス
- Krisp: 無制限の文字起こし、無制限のノイズキャンセリング、無制限の AI ノート・アクションアイテム、アクセント変換、多言語トランスクリプト、音声・動画ファイルのアップロード文字起こし(AAC / MP3 / M4A / WAV / WMA / MP4 / WMV、最大1GB)、話者識別と編集可能なトランスクリプト
要点3: 有料に移るときの金額を先に見ておく
無料枠を超えたときにいくらかかるかを把握しておくと、途中で行き詰まりません。公式の記載では、Krisp の Core が $8/月/ユーザー、Fireflies.ai の Pro が月払い $18 / 年払い $10 per seat/月です(2026年9月時点)。
実務での進め方
無料での文字起こしを検討する場合、次の順序で確認すると判断しやすくなります。
ステップ1: 扱う音声の種類を決める
オンライン会議をその場で文字にしたいのか、手元の録音ファイルを後から処理したいのかを決めます。両サービスとも公式にファイルのアップロード文字起こしを記載しています。Krisp は対応形式と最大1GBというファイル上限を公開しているため、大きなファイルを扱う場合は事前に確認できます。
ステップ2: 継続利用が前提かを決める
一度だけ試せればよいのか、業務として継続するのかで選択肢が変わります。継続が前提なら、期間の定めのない無料プランがあることを公式ページで確認してから進めてください。
ステップ3: 必要な機能が無料枠に含まれるかを確認する
本記事では機能ごとの対象プランを確認していません。使いたい機能(話者の区別、要約、API 連携など)が決まっている場合は、各サービスの公式 pricing ページで対象プランをご確認ください。
ステップ4: 実際の音声で試す
日本語での変換精度は、公式ページの記載からは判断できません。自社で実際に発生する音声(話者の人数、専門用語、録音環境)で試してから判断するのが確実です。
ステップ5: 録音と共有のルールを決める
無料かどうかとは別に、誰が録音するか、どこに保存するか、参加者にどう告知するかは決めておく必要があります。無料だから手順を省いてよいということにはなりません。
注意点・リスク
- 「無料プランがない」とは限らない: 本記事で Krisp の無料プランを「確認できなかった」と書いているのは、公式ページに記載を見つけられなかったという意味です。存在しないことの確認ではありません。
- 無料枠の条件は変わりうる: 無料プランの条件や対象機能は改定されることがあります。運用に組み込む前に、公式ページで最新の条件をご確認ください。
- 日本語の精度は未確認: 公式の言語に関する記載は、Fireflies.ai が「100以上の言語での文字起こし」、Krisp が「多言語トランスクリプト」です。日本語での実際の精度は本記事では確認していません。
- 無料だから安全とは限らない: データの保存場所や取り扱いについて、本記事では確認していません。業務上の音声を扱う場合は、各サービスの公式情報で条件をご確認ください。
- 人数が増えると有料前提になりやすい: 有料プランは1ユーザー/1シートあたりの課金です。チームに広げる段階で費用が発生する前提で考えておくほうが無理がありません。
よくある質問
Q. 完全に無料で文字起こしを続けられますか。
A. Fireflies.ai には公式に Free(Free forever)の記載があります。Krisp については、7日間の Free Trial の記載はありましたが、期間の定めのない無料プランの有無は公式情報では確認できませんでした(2026年9月時点)。
Q. 無料で試すのにクレジットカードは必要ですか。
A. Krisp の Free Trial は「クレジットカード不要」と公式に記載されています(2026年9月時点)。
Q. 録音済みのファイルも無料で処理できますか。
A. 両サービスとも公式にファイルのアップロード文字起こしを記載していますが、どのプランに含まれるかの内訳は本記事では確認していません。公式 pricing ページでご確認ください。
Q. 無料枠を超えたらいくらかかりますか。
A. 公式の記載では、Krisp の Core が $8/月/ユーザー、Fireflies.ai の Pro が月払い $18 / 年払い $10 per seat/月です(2026年9月時点)。
まとめ
無料で文字起こしを行う際の要点は次のとおりです。
- 種類を見分ける: 期間の定めのない無料プランか、期間限定の無料トライアルか
- 公式の記載: Fireflies.ai は Free forever、Krisp は7日間の Free Trial(無料プランの有無は未確認)
- 機能の内訳は別途確認: 無料プランがあることと、必要な機能が無料で使えることは別
- 精度は実データで確認: 日本語での精度は公式ページの記載からは判断できない
ツールごとの機能の違いまで含めて選びたい場合は、文字起こしAIツールのおすすめで対応言語やファイルの扱いを整理しています。
本記事の内容はいずれも2026年9月時点に各社公式ページで確認したものです。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。

